高等学校では,日常事象を数理的に把握し,数学を用いて問題を解決する力を育てるという姿勢を一層強めた。
- 数学を用いて問題を解決するという数学学習の基本のねらいを一層強めるために,具体的な問題の解決のために数学を学んだり創造したりするという学習を中学校以上に強くした。
- 生徒の身の周りに見られる問題を解決することができるためには,整関数だけでなく,三角関数,指数関数などのいろいろな関数を理解して用いること,および,微分・積分が不可欠であると考え,高狡1年までにそれらを学習できるようにした。
- いろいろな関数をうまく使って問題を解決できるようにするためには,事象をいろいろな関数でとらえるだけでなく,それらの関数をグラフに表したり処理したりすることが欠かせない。それらの処理を効率的にするため,グラフ電卓やパソコンなどのテクノロジーを積極的に用いることにした。テクノロジーを用いることにすれば,現在高校2年以上で教えられている関数の微分・積分を利用することもできる。
- 文字式やベクトルの単元など,これまでと違った特色をもった扱いをすることが難しい単元は今回省略した。